島根・八重垣神社で鏡の池占いをしたら。過去の執着が消え、新しいご縁に巡り合えた話
過去の執着に囚われていた私と、八重垣神社への訪問
こんにちは。私は現在30歳で、素敵なパートナーと安定した関係を築いています。つい数年前までは、過去の恋愛に深く傷つき、新しい関係に進むことに強い不安を感じていました。20代後半になり、周りが結婚したり、安定した関係を築いていく中で、自分だけが立ち止まっているような焦りも感じていました。理想の相手とはどんな人なのか、そもそも自分はもう幸せな恋愛なんてできないのではないか、そんなネガティブな思いが常に心の中にありました。
特に私を苦しめていたのは、過去にお付き合いしていた方への執着でした。別れて随分経つのに、彼の言動や、彼との思い出ばかりを反芻してしまい、新しい出会いがあってもどうしても比べてしまう。前に進みたいのに、過去に縛られている感覚でした。
そんなとき、ふとインターネットで「縁結び」について調べている中で、島根県の八重垣神社の存在を知りました。特に目を引いたのは、「鏡の池での縁占い」というものでした。紙に硬貨を乗せて池に浮かべ、沈む速度や距離で縁の到来時期や相手との距離がわかる、という具体的な占いに興味を持ちました。過去の恋愛に終止符を打ち、新しいご縁を掴みたい、そんな一心で、思い切って八重垣神社へ行くことを決めました。
鏡の池での「縁占い」と、そこでの気づき
島根県松江市にある八重垣神社は、須佐之男命と稲田姫命という、日本神話に登場する夫婦神が祀られている、縁結びで非常に有名な神社です。境内はとても静かで、緑が多く、清々しい空気が流れていました。特に、私が訪れたのは平日の午前中だったこともあり、落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと参拝することができました。
本殿に手を合わせ、「過去の恋愛の傷を癒し、本当に自分と向き合ってくれる、自然体でいられる相手との良いご縁がありますように」と、具体的な願いを込めました。そして、いよいよ鏡の池へと向かいました。
鏡の池は、本殿から少し離れた場所にひっそりとありました。森の中にあり、あたりは神秘的な空気に包まれていました。池の水面は、その名の通り、まるで鏡のように周りの木々を映し出しています。そこで社務所でいただいた和紙と硬貨(10円玉を選びました)を手に、占いをすることにしました。
和紙に硬貨を乗せ、そっと池の水面に浮かべます。そして心の中で願い事を唱えながら、和紙の行方を見守ります。私の願いは、「過去の執着を手放し、新しい素敵なご縁に巡り合うこと」でした。
和紙はすぐに水を含み始めましたが、なかなか沈みません。そして、遠くへ遠くへと流れていくようでした。結果は、すぐに沈むと縁が早く、近くで沈むと身近な人との縁、遠くへ流れると遠方の人との縁と言われています。私の和紙は、かなりゆっくりと、そして遠くへ流れていきました。
正直、「縁は遠くて、しかも遅いのか…」と少しがっかりしました。しかし、池の水面をじっと見つめているうちに、あることに気づきました。それは、和紙が沈む前に、風や水の流れに任せて漂っている様子でした。まるで、私の心の中を表しているかのようだと感じたのです。過去への執着という重りがあり、さらに自分でどうしたいのかという明確な意思がないために、ただ流されているだけなのではないか、と。
この鏡の池での体験を通して、「縁は与えられるものではなく、自分で掴みにいくものだ」という強い気づきを得ました。そして、過去に囚われている自分自身と向き合い、まずはその重荷を手放さなければ、新しい縁は入ってくるスペースがないのだと痛感しました。鏡の池は、私に未来を教えてくれただけでなく、自分自身の内面を映し出し、過去との決別を促してくれたように感じました。
訪問後の変化と新しい出会い
八重垣神社から戻ってきてから、私の行動は少しずつ変わっていきました。まず、過去の恋愛に関わる写真や連絡先などを思い切って整理しました。最初は辛かったですが、物理的に手放すことで、心の中にも新しいスペースが生まれたように感じました。
次に、外に出る機会を増やすようにしました。以前は家にこもりがちでしたが、興味のある習い事を始めたり、友人の誘いには積極的に乗るようにしたりと、新しい人間関係の中に身を置く努力をしました。そこで出会った人々との交流は、新鮮でとても心地よいものでした。
八重垣神社を訪れてから約半年が経った頃、新しい職場で知り合った男性と親しくなりました。彼は穏やかで、私の話をじっくりと聞いてくれる人でした。過去の恋愛の話も、全てではないですが少し話したことがあったのですが、否定することなく、「そんな経験も今の〇〇さんを作ってるんだね」と優しく受け止めてくれました。
彼の前では、無理に明るく振る舞ったり、自分を偽ったりする必要がありませんでした。鏡の池占いで感じた「流されている自分」から、「自分の意思で行動する自分」に少しずつ変われていたからかもしれません。自然体の自分を彼が受け入れてくれたことで、過去の傷も次第に癒えていくのを感じました。
恋愛成就、そして今
彼とは職場での交流から始まり、何度か食事に行くうちに意気投合しました。価値観が似ていること、一緒にいて心が安らぐことから、自然な流れでお付き合いが始まりました。
お付き合いする中で、彼の誠実さや優しさに触れ、過去の恋愛で抱えていた「どうせ私なんて」というネガティブな感情は完全に消え去りました。彼との関係はとても安定しており、不安を感じることがありません。これも、私が過去の執着を手放し、自分自身の心と向き合った結果だと感じています。
今、私は彼と幸せな日々を過ごしています。八重垣神社で鏡の池占いを体験したことが、私に内面の変化を促し、新しいご縁を引き寄せるきっかけになったことは間違いありません。鏡の池は、単なる占いの場所ではなく、自分自身を見つめ直し、未来への一歩を踏み出す勇気をくれる場所でした。
もし、あなたが過去の恋愛に囚われていたり、新しい出会いに迷いを感じているなら、八重垣神社の鏡の池を訪れてみるのはいかがでしょうか。そこで得られる気づきが、きっとあなたの恋愛を良い方向へと導いてくれるはずです。大切なのは、神頼みだけでなく、自分自身が変わろうと行動することなのだと、私の体験からお伝えしたいです。