埼玉県・三峯神社で覚悟を決めた私。過去の傷を乗り越え、ありのままの自分を受け入れてくれる彼に出会えた話
過去の恋愛で心に深い傷を負い、新しい関係を築くことに強い不安を感じていました。理想の相手どころか、「ありのままの自分」を出せる相手さえ見つからないまま、気づけば20代後半。周りが結婚していく中で、焦りと諦めがない交ぜになったような日々を送っていました。
そんな時、偶然インターネットで見かけたのが、埼玉県にある三峯神社でした。「強いご利益がある」「背中を押してもらえる」という口コミを目にし、今の停滞した状況を変えたいという一心で、思い切って参拝を決意しました。
自分を変えたい一心で訪れた、秩父の三峯神社
三峯神社は秩父のさらに山奥、標高1100mを超える場所にあります。都心からはアクセスが大変で、それだけでも「特別な場所」だという実感が湧きました。早朝に家を出て、電車とバスを乗り継ぎ、ようやく辿り着いた時、まず感じたのはその空気の清々しさです。街の喧騒から完全に離れ、静寂と神聖な雰囲気に包まれていました。
参道を歩くと、樹齢800年を超えるご神木や、力強い狛犬（狼）の像が迎えてくれます。特に印象的だったのは、鮮やかな装飾が施された拝殿です。空気が一段と張り詰めているように感じられ、自然と背筋が伸びました。
境内の奥にある奥宮遥拝殿からは、関東平野を一望できます。雲海が広がっている光景はまさに絶景で、心が洗われるようでした。この場所で、私は立ち止まり、これまでの自分と向き合いました。過去の恋愛で裏切られた傷、自分に自信が持てず、いつも相手の顔色を伺って無理をしてしまう癖、そして「どうせ私なんて」という根深い諦め。それら全てを、この壮大な景色の中に置いてくるような気持ちになりました。
具体的なお願いは「ありのままの自分でいられるようになる」こと
拝殿では、具体的に恋愛成就そのものをお願いするのではなく、「過去の傷を乗り越え、ありのままの自分を受け入れ、心から信頼できる関係を築けるようになる勇気」と、「そんな自分を受け入れてくれる、誠実な相手とのご縁」を願いました。特に、「ありのままの自分でいること」への強い覚悟を神様の前で誓ったのです。
お守りは、強いご利益があると言われる「氣守」をいただきました。自分自身の内側から変わるための力をもらいたい、そんな願いを込めて。
訪問後の変化と、予想もしなかった出会い
三峯神社を参拝してすぐに何かが劇的に変わったわけではありません。ですが、あの場所で誓った「ありのままの自分でいる覚悟」が、少しずつ私の行動や考え方を変えていきました。
以前なら、相手に嫌われるのが怖くて言えなかった本音を、少しずつ伝えられるようになりました。完璧でいようと無理するのをやめ、疲れたら休む、嫌なことには「NO」と言う勇気を持つ。すると、不思議なことに心が軽くなり、自分自身を以前よりも大切にできるようになりました。
そんな変化が自分の中に起き始めて数ヶ月が経った頃、職場で新しいプロジェクトが始まり、他部署の方々と交流する機会が増えました。その中に、今の彼がいました。
初めて話した時、特に気負うことなく、素の自分で会話ができていることに気づきました。過去の私なら、きっと「どう思われるかな」と気を使いすぎて、本来の自分を出せなかったでしょう。でも、三峯神社での経験が、私に変な鎧を着せないでいさせてくれたのかもしれません。
自然体で築けた、信頼できる関係
彼は、私が少し不器用だったり、落ち込んだりしている時も、ありのままの私を否定せず、温かく受け入れてくれました。私がありのままの自分を見せれば見せるほど、彼は穏やかで、誠実な愛情を返してくれたのです。過去の恋愛で「本当の自分を知られたら嫌われる」という恐怖心が強かった私にとって、これは本当に驚くべきことでした。
関係が進展する中で、彼もまた、飾らない、正直な人だということが分かりました。お互いにありのままの自分を受け入れ合い、心から信頼できる関係を築くことができました。
そして、三峯神社を参拝してから約一年後、彼からの真剣な告白を受け、私たちは交際を始めることになりました。過去の恋愛の傷はまだ完全に消えたわけではありませんが、今の彼といると、その傷さえも乗り越えられるような、強い安心感があります。
最後に：変わる勇気が、新しい扉を開く
三峯神社での体験は、単なるパワースポット巡り以上の、私にとって大きな転換期となりました。あの場所で自分自身と向き合い、「変わる覚悟」を決めたことが、今の幸せなご縁を引き寄せてくれたのだと感じています。
もし、過去の恋愛に囚われていたり、自分に自信が持てなかったりして、新しい一歩を踏み出せないでいる方がいたら、少しでも「変わりたい」という気持ちがあるのなら、ぜひ三峯神社のような場所を訪れてみてはいかがでしょうか。パワースポットの力を借りることも大切ですが、それ以上に、そこで自分自身と向き合い、未来に向けて「覚悟」を決めることが、新しい扉を開く鍵になるかもしれません。
皆様にも、心から大切に思えるご縁が訪れることを、心より願っています。